昭和の音楽番組の凄さについて

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こんにちは。

昭和歌謡啓蒙家橋渡です。

 

今回は昭和の音楽番組の凄さについて語っていこうと思います。

 

昭和の音楽番組といえば「スター誕生」「ザ・ベストテン」「夜のヒットスタジオ」

また、「8時だよ全員集合」はバラエティ番組ですが必ず音楽のコーナーがありました。昭和では音楽がすごく生活に浸透していた時代というのも伺えます。

それを踏まえて、昭和の音楽番組の見所をまとめて行きます。

 

①生演奏

さて、僕がまず注目するポイントは必ずバックバンドの生演奏が付いているという事。

昭和の音楽番組を見ると、これは何かのスペシャル番組なのではないかと思うくらい大勢の楽団員がいます。

これは昔は打ち込みという技術がなかったからと言うのもあると思うのですが、常にフルオーケストラで演奏される昭和歌謡は素晴らしい。指揮者も付いています。

打ち込み音源は悪くはないのですが、ここは生演奏の方がいいと思うところが打ち込みだったりするのは残念だと思います。予算の問題もあるかと思いますが。

CDなどの音源で聴いても、人間の耳は打ち込み音源と生演奏を簡単に聴き分けられます。

②スタジオのセット

昭和の音楽番組のスタジオのセットは本当に凝っています。

特に演歌や歌謡曲のセットは素晴らしい。

印象に残っているのは渡哲也さんの「くちなしの花」が放送された時。

この時のセットはなんと日本庭園

たった4分程度の演奏の為にここまでやるかという本格仕様です。

五木ひろしさんの時はファンレターで階段を作り、そこを登って歌うというものでした。

この時五木さんは、ファンレターを踏む事は出来ないと悩んだ結果靴を抜いて階段を登ったというお話があります。

昭和では今より国民の生活における音楽への比重が高かったことが伺えます。

③演歌もアイドルも同居

現在は演奏は演歌、ロックはロックなどジャンルによって音楽番組が分かれています。

しかし昭和は五木ひろしさんも百恵ちゃんも前川清さんも西城秀樹さんもみんな同じ音楽番組に出演しています。

これが面白いんです。

「夜のヒットスタジオ」では番組の初めにオープニングメドレーというものがあり、マイクをバトン代わりに回して他のアーティストの曲を歌います。

なので前川清さんが百恵ちゃんの歌を歌ったり、キャンディーズがピンクレディーの歌を唄ったりするんです。これは画期的ですね。

そして多ジャンルが1つの番組に集まる事により、例えば百恵ちゃん目的で番組を見ていた所、森進一さんの歌が流れてきていい曲だなと感じることがあります。

この環境のおかげでヒット曲が生まれやすかったのだと思います。音楽が生活には欠かせないものになっていったのです。

 

以上です。

昭和歌謡は研究すると本当に奥深いです。皆さんも新しい発見があれば当HPのお問い合わせからお知らせください。

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