大野教室は作業場も兼ねているので僕の私物もあり、学生時代に集めたレコードコレクションが置いてあります。
久々に見ると昭和歌謡を夢中で聴いていた学生時代を思い出します。
僕の集めたレコードの中から1枚紹介させてください。
『Pineapple』松田聖子
聖子ちゃんの5thアルバムで、代表曲「赤いスィートピー」「渚のバルコニー」が収録された言わずと知れた名盤。
ヒット曲もいいですが僕が注目するのは今作の最後に収録されている「SUNSET BEACH」
僕は曲を聴くときに、同時に作詞作曲編曲者を調べる癖があります。
昭和歌謡は作家別に見るとさらに2倍3倍と面白くなりります。
作詞は松本隆。聖子ちゃんの作品のほとんどを手掛けています。
作曲は来生たかお。彼の作品には「セーラー服と機関銃」や「シルエットロマンス」、そして中森明菜の初期の頃を支えていたりしていました。
通常の昭和歌謡の流れとはまた別のルートというか、異国の雰囲気だけど身近、そんなイメージです。
編曲は大村雅朗。「夏の扉」「Sweet Memories」など聖子ちゃんのヒットを陰で支えました。
今作で来生さんが参加したのですが、老舗の松本さんと大村さんですでに聖子ちゃんの路線が確固たるものになっていたので、来生さんの異国感が自然に溶け込んだ凄くいい作品です。
『Pineapple』は作曲に財津和夫や原田真二も参加しており、大ヒットの「赤いスィートピー」を組み込むアルバムとして僕らに挑戦的してきた、そんな気がします。
2曲目の「パイナップル・アイランド」も原田さんの遊び心が見られるいい作品ですね。
そしてジャケットの聖子ちゃんの眩しい笑顔も素晴らしい。
名盤の要素しかないです。
是非このアルバムを今一度聴いてみてください!