筒美先生の作曲作品 個人的Best30

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10/7に亡くなられた筒美京平先生。

筒美先生の作曲作品の個人的Best30です。

今現在あえてランキングするとこうなりました。

アーティストが被らないように1アーティスト1曲で選びました。

()内は(作詞者/編曲者)

 

30.魅せられて/ジュディオング

(阿木燿子/筒美京平)1979年

イントロから印象な曲です。筒美先生は編曲も専門の編曲家に全く劣りません。作詞は山口百恵さんの全盛期を支えた阿木陽子先生の詞もあり大ヒットとなりました。

29.Romanticが止まらない/C-C-B

(松本隆/船山基紀)1985年

筒美先生は一度聞いたら忘れられないキャッチーなメロディが特徴です。松本先生の詞のキャッチーさも加わりとても有名な曲になったと思います。

28.セクシャルバイオレットNo.1/桑名正博

(松本隆/桑名正博&ティアー・ドロップス、戸塚修)1979年

こちらもキャッチーな詞とメロディの松本&筒美コンビ。曲が先に出来て松本先生が後から詞をつけた曲です。アメリカンロックな編曲で、最初聞いた時は昭和歌謡の中でも一風変わったクールな曲という印象です。

27.スニーカーぶる〜す/近藤真彦

(松本隆/馬飼野康二)1980年

セクシャルバイオレットNo1でのCメロを効果的に聴かせるという経験が後の近藤真彦に受け継がれています。サビの前のZigZag…のフレーズがそうですね。

26.くやしいけれど幸せよ/奥村チヨ

(山上路夫/筒美京平)1970年

地味な曲ですが、このザ・歌謡曲という感じは僕はどうも好きなのです。恋の3部作の大ヒットを経た後の奥村チヨさんを手掛けるのはプレッシャーもあったでしょう(予想)

25.カナディアン・アコーディオン/井上陽水

(井上陽水/佐藤準)1993年

平成の曲です。フォークの井上陽水さんと筒美先生という珍しいコラボです。編曲はニューミュージック系のキーボーディスト佐藤準先生。異国感のある爽やかな曲でいいですね。

24.ヤマトナデシコ七変化/小泉今日子

(康珍化/若草恵) 1984年

キョンキョンの中でも1番好きな曲です。筒美ワールド盛り沢山の曲で一発でやられました。

23.今夜かしら明日かしら/テレサ・テン

(山上路夫/高田弘) 1974年

テレサ・テンさんのデビュー曲。ポップなアイドル調の曲はアグネス・チャンさんを意識したようです。アイドル全盛期である80年代の筒美先生の作品に繋がる原点のようなものがあるように感じます。

22.卒業/斉藤由貴

(松本隆/武部聡志) 1985年

筒美先生といえばアグレッシブな曲というイメージを持っている方もいますが、こういった美しいメロディも筒美先生の真骨頂ですね。

21.真夏の出来事/平山三紀

(橋本淳/筒美京平)1971年

筒美先生の初期は橋本淳先生とコンビを組む事が多かったです。当時としては新しいメロディだったと思います。平山さんの特徴的な声もあって目を弾く曲になったのでは?

20.東京ららばい/中原理恵

(松本隆/筒美京平) 1978年

筒美先生の曲もさることながら、編曲が凄い曲。都会チックなサウンドにフラメンコの要素を取り入れるアイデアは斬新です。作詞の松本先生が生み出した「ないものねだりの子守唄」というワードも強いです。やっぱり僕は松本&筒美コンビが好きなのか。

19.ドラマチック・レイン/稲垣潤一

(秋元康/船山基紀) 1982年

70年代にはなかったメロディです。常に新しい時代に挑戦する筒美先生の姿勢が伺えます。秋元康先生が活躍し始めるのもこの頃ですね。

18.お世話になりました/井上順

(山上路夫/筒美京平) 1971年

この分かりやすいメロディこそまさに筒美ワールドです。筒美先生、お世話になりました。

17.モンテカルロで乾杯/庄野真代

(ちあき哲也/筒美京平) 1978年

「飛んでイスタンブール」に続く楽曲です。イントロや間奏で用いられるエレキシタールが印象的です。庄野さんの持つ異国感が十分に表現されています。

16.ブルー・ライト・ヨコハマ/いしだあゆみ

(橋本淳/筒美京平) 1968年

この曲を初めて聴いた大学生の時、40年以上前の曲なのに何故かとても新しい曲のように感じた事を今でも覚えています。何度も、何度も聞きました。筒美先生の初期のヒット曲です。

15.木綿のハンカチーフ/太田裕美

(松本隆/萩田光雄) 1975年

太田裕美さんからはもっとマニアックな曲を選出したい気持ちもありましたが、やはりこの曲は外せません。松本先生の詞が先にあり、後から曲をつけた作品。男女の対話形式の切ない詞に、あえて明るい曲を付ける筒美先生の技に脱帽。萩田先生の編曲の技も炸裂します。チャート2位まで登りつめますが、「およげ!たい焼きくん」の超メガヒットにより1位は叶いませんでした。余談ですが「およげ!たい焼きくん」は今でも日本で1番売れたシングルとなっています。

14.雨のエアポート/欧陽非非

(橋本淳/筒美京平) 1971年

欧陽非非さんのデビュー曲はベンチャーズ作曲の「雨の御堂筋」。2ndシングルの曲はベンチャーズの流れを引き継ぎつつも筒美流にアレンジされています。

13.君に薔薇薔薇・・・という感じ/田原俊彦

(三浦徳子/船山基紀) 1982年

82年と言えば、花の82年組と言われるほどアイドルがたくさん生まれた年です。そんなアイドル戦争の中で放ったこの曲は筒美先生の本気が感じられます。

12.17才/南沙織

(有馬美恵子/筒美京平)1971年

アイドルの元祖とも言える南沙織さんのデビュー曲です。筒美先生の初期の作品です。この頃からメロディがキャッチーで聴きやすいです。余談ですが、南さんは沖縄出身で、当時は沖縄返還前だったので来日という形で東京に来ました。

11.恋の風車/チェリッシュ

(林春生/筒美京平) 1974年

チェリッシュの中でも大好きな曲です。他の作家さんによる「てんとう虫のサンバ」「若草の髪飾り」「白いギター」のヒット曲の後、新たな路線の開発の為に筒美先生はフォークと歌謡曲の中間のアレンジを目指しました。後に岩崎宏美さんや太田裕美さんに続く流れで筒美先生を語る上でチェリッシュは外せません。

10.あなたを・もっと・知りたくて/薬師丸ひろ子

(松本隆/武部聡志) 1985年

女性の気持ちを描くのが得意な松本先生の詞もいいですが、筒美先生の美しいメロディに薬師丸ひろ子さんの美しい声がマッチしていてとてもいい曲ですね。

9.誘われてフラメンコ/郷ひろみ

(橋本淳/筒美京平)1975年

この曲とても好きなんです。理屈はありません。でも本来なら音楽が好きな理由に理屈なんていりませんよね。(散々語っておいて)

8.バラ色の雲/ザ・ヴィレッジシンガーズ

(橋本淳/森岡賢一郎) 1967年

初期の作品です。筒美先生の作品ってグループサウンズにすごく合うと僕は思うんです。

7.19:00の街/野口五郎

(伊藤薫/川村栄二) 1983年

筒美先生と野口五郎さんとの関係は深いように感じます。大学生の頃に野口五郎さんのアルバムで筒美京平作品だけを集めたものがあるくらいです。同じ御三家の郷ひろみさんの作品は割と筒美先生は自由に作っていたのですが、歌の上手い野口五郎さんの場合は歌い手のこともよく考えて作るそうです。「青いリンゴ」「オレンジの雨」を経て作られたこの曲は、野口五郎さんを知り尽くした筒美先生にしか出せない大人の雰囲気を纏っています。

6.さらば恋人/堺正章

(北山修/筒美京平) 1971年

初めてこの曲を聞いた時はザ・歌謡曲という印象でした。つまり大好きという事です。

5.ツイてるね ノッてるね/中山美穂

(松本隆/大村雅朗、船山基紀) 1986年

松本&筒美コンビです。ヒットを続けて出すには時代に合わせて自分をアップデートしていかないとなりません。どんな時代でも常に新しい筒美先生は本当に凄い。中山美穂さんは工藤静香さん、南野陽子さん、浅香唯さんらと合わせてアイドル四天王と呼ばれていました。この時代もまたアイドル戦争だったのです。

4.スワンの涙/オックス

(橋本淳/筒美京平)1968年

シンプルで耳に残るというのはいつの時代もヒットの条件だと思いますね。今聴くと地味に感じる曲かもしれませんが、僕は大好きな曲です。

3.リップスティック/桜田淳子

(松本隆/筒美京平) 1978年

松本&筒美コンビです。桜田淳子さんの中でも一番好きな曲です。筒美先生の編曲が最高に面白い一曲です。僕が思うに構成も凄く考えられていて、常に次はどう来るんだ!?という気持ちで聴いていられます。余談ですが、花の中3トリオでは僕は桜田淳子推しです。

2.あの場所から/Kとブルンネン

(山上路夫/高田弘)  1970年

この曲は朝倉理恵さんや柏原芳恵さんも、カヴァーされましたが、原曲はKとブルンネンになります。この曲すごく好きで第2位に選ばさせていただきました。すごく綺麗なメロディなんです。理屈はありません。

1.また逢う日まで/尾崎紀世彦

(阿久悠/筒美京平) 1971年

やっぱり僕はこの曲かなという感じです。実は僕が一番尊敬するボーカリストは尾崎さんなんです。そして1番尊敬する作詞家は阿久悠先生。そこに筒美先生ですから間違い無いですね。別れをテーマにしながらも泥臭さを感じさせ無い阿久悠先生の詞に爽やかなメロディ。素晴らしいです。

 

 

今回ランキングを作ってみて改めて筒美京平作品を聴き返しました。おそらく僕が知らない筒美京平作品もまだまだたくさんあるでしょう。

また少しずつ探してみようかと思います。

 

 

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